MPEGサラウンド

MPEGサラウンド規格は、帯域幅が限られたチャンネルを使って、サラウンドサウンドを伝送可能な、非常に効率的な方法を規定しています。MPEGサラウンドは、マルチチャンネルオーディオ信号のすべてのチャンネルをコードするのではなく、主要な信号特性のパラメーター記述を使用して、ステレオと同等程度のビットレートでマルチチャンネルオーディオを伝送します。

MPEGサラウンドは、3つの異なる動作モードを提供します。これらすべてのモードは、旧来のハードウェアでの再生用のステレオのみのデコーダーと互換性があります。これによりMPEGサラウンドは、マルチチャンネルオーディオを既存のステレオ形式や配信サービスに導入するために最適な技術になっています。3つのモードそれぞれにおいて、マルチチャンネル信号は、空間的な性質を記述する一連のパラメーターを使って(アルゴリズムによるか、またはアーティスティックに生成される)ダウンミックス信号で表されます。その後、MPEGサラウンドデコーダーが、次の3つの動作モードのうちの1つを使って、マルチチャンネルレンダリングを生成します:ディスクリートマルチチャンネル出力(すなわち 5.1)、既存のマトリックスサラウンドシステムとともに使用するマトリックス互換ダウンミックス、または標準的なステレオヘッドフォンで音響効果の高いサラウンドサウンドを生み出すバイノーラルモードの3つの動作モードです。

また、MPEG-4 HE AACを組み合わせることにより、64kbps以下のビットレートで、高音質のサラウンドサウンドを実現できます。

MPEGサラウンドは基となるオーディオコーデックとは独立して動作するため、AAC、HE AAC(aacPlus)Layer-2、PCMなどのコーデックと共に使用できます。

MPEGサラウンドに関する詳細は、www.mpegsurround.comでご覧いただけます。規格(ISO/IEC 23003-1)のコピーおよびMPEGリファレンスソフトウェアは、ISOオンラインストア(「23003-1」で検索)で入手できます。